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翼状片


①病態と原因

病態

 “しろめ”の表面をおおう結膜の線維組織が異常増殖をおこし、“くろめ”(角膜)の方にまで入り込んでくる病気です。患者さんは、鏡で見て気づいたり、ご家族に指摘され来院されることがほとんどです。

原因

 紫外線や慢性的な機械的刺激(たとえば“さかさまつげ”)により引き起こされると言われています。また、紫外線が影響しているため、漁師さんのような屋外で労働する方に多くみられる特徴があります。

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②症状と治療

症状

 充血や異物感です。くろめの中央まで及んでくると、乱視が強くなり複視を自覚することもあります。

治療

 病変の小さい初期は、経過をみるだけで大丈夫です。だんだん大きくなってきて整容的に気になる場合や、角膜中央に及ぶ場合は手術が必要になります。しかし、翼状片は、単純に角膜上の結膜を切除しただけでは再発してしまうため、角膜上の組織を切除するのに加えて“しろめ”の表面の結膜も切除します。ですがそのままでは、“しろめ”(強膜)がむき出しになってしまうので、ばい菌感染しやすくなってしまいます。そこで当院では、再発率が最も低いとされる結膜遊離弁移植を行っております。遊離弁移植とは、正常な結膜を、健常部位から切り取り、翼状片のあった部位へ移植する方法です。

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