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中心性漿液性網脈絡膜症


①病態と原因

病態

 物を見るために中心的な役割をする黄斑にお水がたまってしまい、部分的に小さな網膜剥離を起こしてしまう病気です。小さな網膜剥離であっても、視力にとって一番大切な黄斑が障害されるので見え方の質が落ちてしまいます。この病気は、30から50歳くらいの男性に多いと言われ、疲労、ストレス、睡眠不足、喫煙などが関係しているといわれています。つまり、働き盛りのお父さんがかかりやすい病気と言えるでしょう。

原因

 詳しい原因は、よくわかっていないのですが、網膜の外側にある脈絡膜の血流に循環障害がおきたり網膜色素上皮(網膜の最外層部分)の機能低下が起きることで、脈絡膜の血管からお水が漏れだし、網膜内に貯まり網膜剥離を起こしてしまうと考えられています。

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②症状と治療

症状

 視力低下、ゆがんでみえる、色の見え方が左右異なる、ものが小さく見える、真ん中が暗く見えるなどが主な症状です。

治療

 基本的には、自然軽快する病気です。数か月から半年の間で自然によくなっていきます。補助的に末梢循環改善薬やビタミン剤の内服を使用することもあります。再発を繰り返したり経過が長くなったりする場合には、蛍光眼底造影検査(血管からお水が漏れている部位を確認)を施行し、その漏れ出ている部位に弱いレーザーを施行し、細胞の活性化を促す治療法もあります。

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