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オルソケラトロジー


①オルソケラトロジーとは?

「オルソケラトロジー」とは、個人個人それぞれの角膜の形状や近視度数に合わせた特殊なコンタクトレンズを夜間装着して眠ると、朝起きた時には近視が矯正されて、日中はメガネやコンタクトレンズを使わなくても裸眼の状態で見えるという新しい治療法です。特に10代のお子さんには、早い時期から効果が得られる、非常に有効な治療法です。
また、利点の一つとして近視の抑制効果も認められています。筑波大学の先生方の研究結果が海外の論文にも掲載されています。

参考文献:http://www.iovs.org/content/52/5/2170.long(別ウィンドウで開きます)

 当クリニックでは、オルソケラトロジーを積極的に導入しております。ご興味ある方いらっしゃいましたらオルソケラトロジーがどんなものか、体験してみませんか?その効果は短期間でも現れます。
  ※近視の矯正可能な範囲に個人差がありますので、十分に説明を受け、ご納得された上で使用をご検討ください。

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②こんな方におすすめしています!

・メガネもコンタクトレンズも使いたくないという方
・お子さんでメガネをかけることに抵抗があるという方
・野球やサッカーなど運動をしていて、メガネをかけられない方
・職業上または資格取得のために裸眼視力が必要な方
 (消防士、警察官、競馬騎手、競輪選手、競艇選手など)
・外科的手術のレーシックや眼内にレンズをインプラントすること等に抵抗がある方
 (「手術なのでやはりこわい」「術後の感染症などが不安」という方へ、
   オルソケラトロジーなら中止すれば元の状態に戻せます。)

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③概要





夜寝る前にレンズを装用します。


就眠前に角膜にクセをつけている状態です。このコンタクトはとても高度な酸素透過性なので、角膜に対するストレスや刺激、痛みが少ないのも特徴です。


翌朝レンズを外せば、クセを維持して日中は裸眼で生活できます。



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④メリット・デメリット

メリット

・日中コンタクトレンズやメガネを使用せずに裸眼で生活できます。
・レーシックなどの手術と違って、やめれば元の形状に戻り、装用前の状態にリセット
 することができます。
・近視の抑制効果があります。

デメリット

・適応範囲がある。
 (強度の近視、乱視の方には使用できない場合があります。)
・装用開始初期は視力が安定しにくい。
 (装用開始2、3日である程度見えますが、1週間くらいで効果が安定します。)
・コンタクトレンズと同様の合併症が起きることがある。
 (充血、かゆみ、炎症など)
・装着の仕方により視力が安定しないことがあります。
・夜間など暗い所では光がにじんで見えることがあります。
・年配の方は近くが見えにくくなる場合があります。
・その他、以下のような眼疾患のある方には不向きです。
(強度なドライアイ・強度なアレルギー・円錐角膜・眼底疾患など)

取り扱いは簡単!

レンズの取り扱いは一般のハードコンタクトレンズと同様です。
また、夜間装用なので、日中装用のようにホコリやゴミなどが目に入ることもなく
目への負担やレンズを破損・紛失するリスクも少なくなります。

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⑤オルソケラトロジーの安全性

 オルソケラトロジーは、アメリカで30年以上前から研究・施術され、現在、アメリカ・ヨーロッパ・アジアを中心に、世界各国でその安全性と効果が認められ、実施されております。レーシック等の外科的手術と異なり、レンズの装用を中止すれば、角膜の形状は元に戻りますので、安心してお使いいただけます。また、日中装用のコンタクトレンズとくらべても、夜間の装用なので、ほこり等が目に入ったりせず、レンズを紛失する心配も減るなど、安全・快適にお使いいただくことが出来、リスクは一般のコンタクトレンズと同等またはそれ以下となります。

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⑥使用するレンズ

 当院で使用しますオルソケラトロジーレンズ:マイエメラルド(Emerald™)は、米国FDA・ヨーロッパCEマーク認可の長年世界各国で使用実績のあるレンズになります。アジア各国でも長年使用実績があり、日本国内でも複数の大学病院にて臨床試験が行われ、日本人の角膜形状に対して効果と安全性が厚生労働省に認可されております。

■マイエメラルド(Emerald)の特徴
1.オルソケラトロジー発祥の国アメリカをはじめ、ヨーロッパ・アジア各国等、長年にわたる世界中での実績。日本国内でも取扱い実績No.1のレンズになります。

2.Auto-Fit™systemによる、優れたレンズセンタリングと、他社レンズよりも早い矯正効果
 ※矯正効果は近視の度合い等個人差がございます。

3.レンズ素材は、高酸素透過性コンタクトレンズの世界的な代表製品Bostonシリーズ(ボシュロム社)を採用。国内臨床試験でもレンズ装用期間中、角膜内皮細胞数に有意差のない結果が出ており、角膜にやさしいレンズです。



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⑦医療費控除の対象へ

オルソケラトロジーは、医療費控除の対象になります。
10万円を越した費用は補助が得られます。
詳しくはこちら↓↓↓。(国税庁による回答ページをご覧下さい。)

オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shotoku/05/66.htm



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⑧治療スケジュール

❶初診のご予約
 初診は、お電話にてご予約が必要となります。
 現在ハードコンタクトレンズをお使いの方は、1週間以上レンズの使用を中止していただく必
 要がございます。

❷適応検査
 オルソケラトロジーが可能かどうか適応検査を受けます。

❸カウンセリング
 検査結果を下に、説明を行います。疑問点につきましてはご遠慮なくお尋ねください。

❹テスト装用
 オルソケラトロジー適応と判断された場合は、院内で30分前後、トライアルレンズを装用して
 いただきます。

❺治療開始
 オルソケラトロジーの効果を確認できたら、治療を開始します。
 即決して頂く必要はありませんので、ゆっくり検討して下さい。

❻定期検診
 検診は、2日目・1週間後・2週間後・1ヶ月後・3ヵ月後となり、以降3ヵ月ごとの検診となり
 ます。



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⑨Q&A

Q1.
治療効果はどのくらいで得られるのですか?

A1.
個人差はありますが、1回の装着で翌日の昼ごろまで効果が得られ、1週間もすれば終日裸眼で生活できるようになります。1ケ月ほど毎日装着することで、視力回復時間が延長してきます。2~3ケ月後には週に2~3回の装着で視力が維持できるようになることもあります。

Q2.
効果があらわれないこともあるのですか?

A2.
どんなに強い近視の方でも、高齢者の方でも効果は必ずあらわれます。ただし、近視は軽減しても視力にそれが十分に反映されるとは限りません。治療開始前のカウンセリングで、どの程度まで近視が軽減するか説明を受け、納得していただいてから治療を開始します。

Q3.
オルソケラトロジーのレンズ
による治療はどういう人に
向いているのですか?

A3.
特に年齢制限はございませんが、一般的に、低年齢ほど矯正効果が高いと言われております。

Q4.
子供にも大丈夫ですか?

A4.
子供は、新陳代謝が活発で、柔らかい角膜をもっているので、非常に優れた効果を発揮します。近視進行の抑制効果があるといわれているため、仮性近視や近視が進み出した学童期の子供には、おすすめです。

Q5.
費用はどれくらいかかるの
ですか?


A5.
1dayタイプの使い捨てコンタクトを使い続けるよりは経済的です。

Q6.
痛みはありませんか?
危険はないのですか?

A6.
オルソケラトロジーは眼科の医師による管理(定期的な検査や診察)の下に行われます。そういった意味でも、従来の昼間装用ハードやソフトコンタクトレンズと代わりありません。ただし、しっかりとお手入れすることが大切です。夜間、目を閉じた状態で装用しているので、ドライアイなどの方でもあまり痛くなく装用可能です。装用をやめれば元の状態に戻せますので、気軽に始めて頂けます。

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