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ものもらい


①ものもらいとは

 皆様もよく耳にされると思いますが、ものもらいとは、まぶたが腫れて痛くなったり、赤くなったり、痒くなったりする状態を総称して呼んでいます。その中でも、2つの病態にわけられます。

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②原因と症状、治療



❶麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
 まつ毛の生え際の毛孔には、脂や汗が分泌する孔が開いています。そこにばい菌が入ってしまい、炎症を起こして腫れてしまう状態を麦粒腫と言います。通常痛みを伴います。治療としては、ばい菌を殺す抗生物質の点眼や軟膏を用います。腫れがひどい場合には、抗生物質の内服薬を処方することもあります。1週間程度で回復していきます。

❷霰粒腫(さんりゅうしゅ)


まぶたの中にあるマイボーム腺という脂を出す組織の出口がつまり、慢性的な炎症が起きることにより、しこり状の肉芽腫ができる状態を霰粒腫と言います。麦粒腫と違い細菌感染は伴わず、無菌性の炎症で通常、痛みは伴いません。治療の基本は、点眼薬で炎症を抑えます。改善しない場合や見た目上気になる場合は、ステロイド薬(炎症を抑える目的)を直接注射したり、手術でしこり全体を取り除く方法もあります。基本的には、自然軽快傾向の病気なのですが、経過が数か月と長引くこともあります。

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